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一般財団法人 レオ財団

啓発イベント

特別講演会 元世界銀行副総裁 西水美恵子様“本気”を呼び醒ます、真のリーダーの教え

5月16日(土)、一般財団法人レオ財団の特別講演会が行われました。

今回の特別講演は、元世界銀行副総裁 西水美恵子様にお願いをいたしました。

 

“本気”を呼び醒ます、真のリーダーの教え

西水様は、高校生のときにアメリカに留学し、後にプリンストン大学の経済学の助教授に就任。

その後、世界銀行に入行。金融政策局長、国際復興開発銀行リスク管理・金融政策局長を務めた後、世界銀行副総裁に就任する。

退行後は、世界を舞台に講演やアドバイザー活動を続けている。

 

世界銀行在職中に西水氏は生涯の恩師と仰ぐ数多くのリーダーと出会う。

その筆頭はブータン前国王、ジグミ・シンゲ・ワンチュク雷龍王四世。

「国民総幸福量」という公共政策哲学の発案者である。雷龍王四世は、王宮を出て「王の足跡がない村はない」と言い伝えられる行幸を行なった。

 

一人でも多くの民の声を聴こうと、王は厳しい地形の自国を隅々まで歩き続け、「この国に生まれて本当に良かったと思える国民一人ひとりの幸せが国の根源だ」と仰られた。

「人の世に変わらぬものは変化のみ」 西水様が雷龍王四世に拝謁したときに教えられた言葉である。その王の言葉に習い、貧困解消を目的とする世界銀行のメンバーが、お客様である貧しい人々の村の生活を理解するためのホームステイプログラムを強行する。

 

1日6時間以上を費やす水汲みに明け暮れ、疲れ果てる母親が「明日も、明後日も毎日毎日繰り返される変わらぬ日々に気が狂ってしまうかと思う時さえある。」と漏らすのを聞く。巨大な繁栄の証であるビル群がそびえたつ足元で、幼い少女が脱水症状を呈しその幼い命を落とす。

きれいな水と、ほんの少しの塩と砂糖があれば失われることのなかった大切な命。その少女の名前はナディア・・・。彼女は西水様の腕の中で息を引きとった。

水道や電気などのインフラ整備が進まない国々の現状に、世界銀行の副総裁として心が震えた体験であった。その時、自分自身が果たすべき役割を少女ナディアから教えられた。

ホームステイプログラムを通して、参加メンバー皆が、お互い心から思いやり、異質の観点を異質だからこそ尊重し合い、本気で力を合わせる大切さを理解、共有した。

 

そして、世界銀行の(現場での知識をもとに)必要とされるスタンスが「支援」であり、顧客である貧しい人々の目線に沿う草の根の行動を世界規模で起こすことが本命でありビジョンであるということに頭とハートが繋がり、貧しい人達に仕えるサーバントリーダーのチームとして成長を遂げたステップでもあった。

 

西水様の講演は終始低いトーンで語られ、時折長い沈黙をはさまれる。聞き逃すまいと耳を澄まし、沈黙の後に発せられる言葉に集中と前のめりの姿勢なっていた。

 

“本気”で動けばなんだって変えられる。

人間は「感動」なしでは本気で動かない。

何も大きな改革でなくてもいい、各々の立場で、目の前のことを変えていく。

 

ただ、それを“本気”で変えたいのか自身に問いかけ、やる限りは全身全霊を掛けて取り組む。そうすることで初めて共感が共感を呼び、ムーブメントが起り得る。

 

一人が変われば、やがて世界が変わる。

 

会場のあちこちで“本気”のスイッチが入る音が聞こえた。

 

西水様、本日は誠に有難うございました。

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