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一般財団法人 レオ財団

月例会・勉強会

NPO法人 テラ・ルネッサンス 鬼丸 昌也様にご講演いただきました。

5月11日(水)、一般財団法人レオ財団の月例会&勉強会が行われました。
今回の講師は、NPO法人 テラ・ルネッサンス 鬼丸 昌也氏。『こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した』について、講演していただきました。
 
立命館大学在学中の21歳のときにテラ・ルネッサンスを設立。
テラ・ルネッサンスの活動とは、アフリカの3つの国、ウガンダ、コンゴ、ブルンジで子供時代に兵士だった人たちの職業訓練、識字教育などをするプロジェクトをしています。世界では武装勢力の支配下に置かれ、武器を持って戦っている18歳未満の子供兵が25万人いることが確認されています。
 
今日の話を聞いて「今の自分だったら何ができるのだろう」と考えていただきたい。
一人一人顔が違うように、一人一人考え方や物事の感じ方も違います。
それぞれの感じ方や感覚を大事にしながら聞いていただきたいです。
 
現在、アフリカは大きく経済成長しています。日本の2~3倍のスピードでGDPが増えている地域がたくさんたります。日本の観光客は中国や韓国の方が多いかも知れませんが、2020年以降はほとんどアフリカの人になるかもしれません。
 
鬼丸氏が目指した、ウガンダの北部にある「グル」という街は、2006年まで内戦状態のため、日本の外務省から退避勧告地域に指定されていました。
理由として、ウガンダの北部で23年間「神の抵抗軍」と「政府軍」の間で内戦が続いていたからです。それでも神の抵抗軍が多くの子供を誘拐し、子供兵にしている問題を調べるためにウガンダ北部にいきます。
23年間の戦闘で亡くなった人は、2万人とも6万6千人とも言われていますが、誰も正確な数は把握していません。その当時、12歳から28歳の8人の元子供兵士に出会い、調査をしました。彼らは誘拐された後、訓練を受け、銃の扱い方や軍隊のルールを教えられます。そして神の抵抗軍は、彼らの脱走を防ぐために自分の住んでいる村を襲わせます。そこで残虐な行為をさせ「僕はこの場所には戻ることができない」と思わせます。なぜなら子供は、大人には認められたい、愛されたいと考えるからです。
私たちと彼らの違うところは一つだけあります。彼らの周りにいる大人はすべて神の抵抗軍の兵士だということ。
大人兵士が子供兵士の存在を認めるには二つの基準しかありません。
①他の子供兵よりも多く物を盗んでくる
②他の子供兵よりも多く人を傷つける
だから、子供兵は大人よりも優秀な殺人マシーンになりやすいのです。
 
12歳のときに誘拐された彼も、自分の生まれ育った村を襲いに行かされ、「母親を殺せ」と命令されます。「できない」と答えると銃の裏で殴られ、「殺さないのなら、その女の腕を切れ、さもなければ母親もおまえも殺す」と脅されます。そして彼は実行しました。
 
鬼丸氏と出会う二週間前に彼は奇跡的に病院で母親に再会することができます。「自分がやってきた事、やさせられてきた事を母は全て聞いてくれてすごく嬉しかった」と言います。「でも、前と同じように僕を愛してくれることはない」と語りました。
 
鬼丸氏は子供兵が増える背景には3つの理由があると考えます。
①子供が素直だから
②武器が小型化したため
③企業を含めた先進国の生活との関係
テラ・ルネッサンスが今一番支援しているコンゴ民主共和国は20年以上戦闘が続いています。亡くなった人数は約540万人、第二次世界大戦が終わって最も人が亡くなった紛争です。そのため、世界で一人当たりのGDPが最も低い国になりました。そして今も5千人以上の子供たちが戦っています。
私たちの生活に必要な物資と子供兵が増えることに関係があることを認識しなければなりあません。
激しい戦闘の原因は「レアメタル」「貴金属」「石油」などの資源の奪い合いなのです。その原因となっている資源はいったい誰が使っているのだろうと考えます。そして気づきます。私たちなのだと。
私たちは、「微力ではありますが、決して無力ではありません。」
 
現在は色々な方の支援や寄付を頂き、ウガンダで10年間170名の元子供兵士が社会復帰をしました。彼らは、被害者ではなく、加害者なのです。働いて収入を得ることによって、地域との関係が改善し、自尊心が高まり、誰かに必要とされている存在だと自覚するようになるのです。働くというのは、人間性を回復し、成長させる最大で最良の手段なのです。
 
そしてもう一つ活動をしていることは、2011年3月11日の東北大震災で岩手県の大槌で被災された高齢の女性の方の生活再建の活動をしています。
当初は、支援活動をするべきか悩んでいましたが、ある日ウガンダから一本の電話がかかってきます。「僕たちが集めたお金で東北の人たちのために使ってください」と言われます。その瞬間、東北の人たちと向き合う勇気が与えられました。そして「大槌復興刺し子プロジェクト」を立ち上げ、彼らが集めた約5万のお金を東北の人たちの支援に使いました。
 
私たちができることをする。
①事実を知る
②できることを実践(行動)する
③周りに伝える
 
鬼丸氏が大切にしている言葉。
「良きことはカタツムリの速さで動く」 ガンジー
 
問題だらけの社会が本当に変わるのだろうか。待てないと大人はすぐあきらめてしまうが、人も組織も社会もどんなに遅くても必ず変わるから待つ勇気を持とう。
 
最後に、人と比べる必要性はなく、一人ひとりの歩みを一歩一歩繰り返すことによって、この愛する祖国や世界は必ず変わると信じています。
 
NPO法人 テラ・ルネッサンス
https://www.terra-r.jp/

 
 
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