一般社団法人コアプラス 武田 緑氏にご講演いただきました。

3月9日(水)、一般財団法人レオ財団の月例会&勉強会が行われました。
 

三人目の講師は、一般社団法人コアプラス 武田 緑氏、『教育者が学ぶコミュニティづくり~未来をつくる大人を支える~』について、講演していただきました。
 
武田氏は、教育をテーマに活動されています。
教育といっても教育プログラムの作成や教育の場をつくり提供したりという直接教育に係わることではなく、子どもやその教育に関わる人達がつながり、学び合い、高め合う場作りを通じて日本の教育をより良くすることを目的としています。
コアプラス(CORE+)の意味は、Community of Reconstruct Education からとったもので教育そのもの、教育観を再構築し続けるコミュニティを目指しています。
背景には、19歳の大学生のとき乗った「ピースボート」で、色々な国の様々な人々に自分という軸をしっかり持って、対応できない教育を受けてきたことを実感したことがあります。
これからの教育は、本質的な目的を問われるようになるであろうし、そのためには子どもや教育に関わる人達自身が自覚し、教育観や考え方を常に磨いていく必要があると考えました。
 
現状行っている事業としては、
1.フィールドスタディー事業
これは色々な国や場所で実際に行われている学校教育の場を実際に見、その教育に対する考え方や内容を知るという事業です。
これまで、国内のいわゆるオルタナティブスクールと呼ばれる学校や、韓国、オランダ、デンマーク等の海外の教育現場を実際に視察しました。
参加したメンバーは様々な刺激を受け、違和感を持ち、今まで自身のもっていた価値観や教育観を揺さぶられることになります。そのことにより、今まで考えたことの無い次元で教育をより多面的、客観的に見ることが出来ます。
しかし、そうなって改善改革の意識が芽生えても、現場に帰ればなかなか実行できません。そういう人達が集まる場作りを通じて、悩みの相談、スキルアップ、モチベーションアップの支援も行っています。
 
2.コミュニティ事業
地域の様々の人達に、教育の重要性の認識と当事者意識をもってもらうための活動です。教育は子どもや教育に直接携わる人達だけでなく、今後のよりよい社会作りに重要なことだという共通認識の下、地域ぐるみで考え、支援していこうというのがテーマです。東淀川区で取り組み始めています。
 
なかなか収益性が高まらず、事業の大きな拡大には至っていませんが、今後も教育を軸によりよい社会の実現に貢献したいという武田さんの強い意思が伝わったお話でした。
 
有難うございました。
 
 
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